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「厚生年金基金の解散」とは?企業年金制度の変遷を解説

厚生年金基金がなくなること

2026/3/204,342 回閲覧厚生年金基金, 解散, 企業年金, 確定給付企業年金, 確定拠出年金

厚生年金基金の解散とは

厚生年金基金は、かつて厚生年金保険の一部を代行し、さらに企業独自の上乗せ給付を行っていた企業年金制度です。しかし、バブル崩壊後の低金利環境や運用難、少子高齢化による財政悪化などから、多くの基金が解散を余儀なくされました。

解散の背景と目的

厚生年金基金の解散が加速したのは、2014年に施行された「確定給付企業年金法等の一部を改正する法律」が大きな要因です。この法改正により、代行部分を持つ厚生年金基金は、原則として2014年4月1日以降、10年以内に代行返上または解散することが義務付けられました。これは、代行部分の財政悪化が厚生年金保険全体の財政に影響を与えることを防ぎ、企業年金制度の健全化を図ることを目的としていました。

解散後の移行先

厚生年金基金が解散した場合、その機能は主に以下の制度へ移行しました。

  • 確定給付企業年金(DB):企業が将来の給付額を約束する企業年金制度です。解散した厚生年金基金の多くが、この制度に移行しました。
  • 確定拠出年金(DC):加入者自身が掛金を運用し、その運用実績によって将来の給付額が決まる企業年金制度です。iDeCo(個人型確定拠出年金)もこれに含まれます。
  • 企業年金連合会への移換:一部の基金では、代行部分の給付を企業年金連合会に移換するケースもありました。

加入者への影響

厚生年金基金の解散は、加入者にとって、年金制度の変更や運用方法の見直しを意味します。特に、代行部分が返上された場合、その給付は厚生年金保険から直接支給されることになり、企業独自の上乗せ給付については、移行先の制度によってその内容が異なります。加入者は、自身の年金資産がどのように引き継がれるのか、また、どのような運用がなされるのかを理解し、必要に応じて適切な選択をすることが重要です。

厚生年金基金の解散は、日本の企業年金制度が大きな転換期を迎えたことを象徴する出来事と言えるでしょう。

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