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時価とは?保険における「現在の価値」を理解する

保険における損害物の現在の価値。

2026/3/2063 回閲覧時価

時価とは

保険における「時価」とは、保険の対象となる建物や家財などが損害を受けた時点において、同じものを新たに購入・建築するのにかかる費用(再調達価額)から、経過年数や使用による消耗分を差し引いた金額を指します。簡単に言えば、損害を受けた物の「現在の価値」を評価したものです。

例えば、10年前に3,000万円で新築した家が火災で全焼した場合、現在の時価は3,000万円から10年分の価値の減少分を差し引いた金額となります。この時価を基に、保険会社は支払う保険金の額を決定します。

なぜ今、話題なの?

近年、物価上昇や建築費の高騰が続いており、保険金額の設定において「時価」の考え方が改めて注目されています。特に、古い建物や家財を対象とした火災保険などでは、契約時の保険金額が現在の再調達価額と大きく乖離しているケースがあります。

もし保険金額が時価で設定されている場合、いざという時に、同じものを新しく建て直したり買い直したりする費用を全額カバーできない可能性があります。このため、ご自身の保険が時価払いなのか、それとも再調達価額払い(新価払い)なのかを確認し、必要に応じて見直しを検討する方が増えています。

どこで使われている?

時価は、主に損害保険の分野で用いられます。具体的には、以下のような保険で重要な概念となります。

  • 火災保険: 建物や家財が火災や自然災害などで損害を受けた際に、保険金が時価を基に支払われることがあります。
  • 自動車保険(車両保険): 事故などで車両が損害を受けた際、修理費用や車両の買い替え費用が時価を上限として支払われます。特に、年式の古い車ほど時価は低くなります。
  • 地震保険: 地震による損害の場合、建物の時価を基に保険金が算出されることが一般的です。

多くの保険商品では、特約を付帯することで「再調達価額」(新価)で保険金が支払われるように設定できます。これは、損害を受けた物を新しく購入・建築する費用を全額カバーできるため、時価払いよりも手厚い補償と言えます。

覚えておくポイント

保険における時価について、以下の3つのポイントを覚えておくと良いでしょう。

  1. 現在の価値: 時価は、損害を受けた時点での物の「現在の価値」を意味します。購入時や建築時の価格とは異なります。
  2. 再調達価額との違い: 再調達価額(新価)が「同じものを新しく購入・建築する費用」であるのに対し、時価はそこから「経年劣化分を差し引いた費用」です。
  3. 保険金に影響: ご自身の保険が時価払いの場合、損害を受けた際に受け取れる保険金が、新しいものを購入・建築する費用に満たない可能性があります。特に、建物や高額な家財の保険では、再調達価額での補償を検討することが重要です。

ご自身の加入している保険契約が、時価払いなのか、それとも再調達価額払い(新価払い)なのかを保険証券で確認し、不明な点があれば保険会社や保険代理店に相談することをおすすめします。

本記事は情報提供を目的としており、特定の保険商品の推奨ではありません。保険の加入・解約は必ず保険会社または資格を持つFP(ファイナンシャルプランナー)にご相談ください。

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