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「通算企業年金」とは?複数の企業年金をまとめる制度

複数の企業年金をまとめる制度

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通算企業年金とは

通算企業年金とは、複数の企業年金制度に加入していた方が、それぞれの年金資産をまとめて受け取れるようにする制度です。具体的には、確定給付企業年金(DB)や確定拠出年金(DC)といった異なる企業年金制度に加入していた場合に、それぞれの制度で保有していた年金資産を、一つの制度に集約して管理・運用し、将来的にまとめて年金として受け取れるようにする仕組みを指します。

制度の目的とメリット

この制度の主な目的は、転職などにより複数の企業年金に加入経験がある方の年金受給権の確保と利便性の向上です。かつては、企業を退職する際に企業年金の受給資格期間を満たしていないと、脱退一時金として受け取るか、または年金資産が企業に残置されるケースがありました。しかし、通算企業年金制度を利用することで、以下のようなメリットがあります。

  • 年金資産の一元管理: 複数の企業年金に分散していた資産を一つにまとめることで、管理が容易になります。
  • 受給資格の確保: 各制度での加入期間が短くても、通算することで受給資格期間を満たしやすくなります。
  • 年金としての受給: 脱退一時金ではなく、老後の年金として受け取れる可能性が高まります。

通算の対象となる企業年金

通算の対象となる企業年金は、主に以下の制度です。

  • 確定給付企業年金(DB)
  • 確定拠出年金(DC)
  • 厚生年金基金(現在は新規設立不可)
  • 石炭鉱業年金基金(現在は新規設立不可)

これらの制度間で年金資産を移換し、通算することが可能です。ただし、制度によって移換のルールや条件が異なるため、詳細については各年金制度の運営管理機関や企業の人事・総務部門に確認が必要です。

注意点

通算企業年金は、老後の生活設計において重要な役割を果たす制度ですが、移換には手続きが必要であり、また移換先の制度によっては運用方針や手数料が異なる場合があります。ご自身の年金資産を最大限に活用するためにも、制度の内容をよく理解し、計画的に活用することが重要です。