建物の評価方法とは?
火災保険や地震保険において、建物の保険金額を定める際に用いられる評価方法には、主に以下の2種類があります。
1. 新価(再調達価額)
新価とは、保険の対象である建物と同等のものを新たに建築、あるいは購入するために必要な金額を指します。つまり、損害が発生した場合に、同じ品質、同じ規模の建物を建て直すのにかかる費用を補償する評価方法です。この評価方法を採用することで、築年数による建物の価値の減少(減価)を考慮せず、常に最新の建築費用に基づいて保険金が支払われます。現在の火災保険や地震保険では、この新価での契約が主流となっています。
2. 時価
時価とは、保険の対象である建物の現在の価値を指します。これは、新築時の価格から、経過年数による劣化や使用による消耗分(減価償却費)を差し引いて算出されます。そのため、築年数が古い建物ほど時価は低くなります。時価で契約した場合、損害が発生しても、建物を建て直すための費用全額が支払われるわけではなく、減価償却分が差し引かれた金額が保険金として支払われることになります。過去の火災保険では時価での契約も多く見られましたが、現在では新価での契約が一般的です。
どちらの評価方法を選ぶべきか
現在の火災保険や地震保険では、ほとんどの保険会社が「新価(再調達価額)」での契約を推奨しています。これは、万が一の損害時に、被災者が自己負担なく建物を元通りに再建できるよう、十分な保険金を受け取れるようにするためです。時価での契約は保険料が安くなる傾向がありますが、いざという時に十分な保険金が支払われず、再建費用が不足するリスクがあるため注意が必要です。
ご自身の建物の評価方法がどちらになっているか、保険証券で確認することをおすすめします。不明な点があれば、保険会社や代理店に相談しましょう。