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生命保険における「収支相等の原則」をわかりやすく解説

保険料と保険金・経費が等しくなる原則

2026/3/201,409 回閲覧収支相等の原則, 生命保険, 保険料, 保険金, 相互扶助

収支相等の原則とは?

生命保険における「収支相等の原則」とは、保険会社が保険事業を運営する上で、契約者から受け取る保険料の総額と、将来契約者に支払う保険金や給付金の総額、そして保険事業を運営するために必要な諸経費の総額が、長期的かつ全体的に見て等しくなるように設計されるという基本的な考え方です。

原則の構成要素

この原則は、以下の3つの要素が均衡するように成り立っています。

  1. 収入(保険料):契約者が保険会社に支払う保険料の総額。
  2. 支出(保険金・給付金):保険会社が契約者やその遺族に支払う保険金、給付金(入院給付金、手術給付金など)の総額。
  3. 支出(事業費):保険会社の事業運営に必要な経費(人件費、物件費、広告宣伝費、システム費用など)の総額。

なぜこの原則が必要なのか?

生命保険は、多数の契約者から少額の保険料を集め、その中からごく一部の契約者に発生する不測の事態(死亡、病気、怪我など)に対して多額の保険金を支払うという「相互扶助」の仕組みで成り立っています。もし、保険料収入が保険金支出や事業費を大きく下回れば、保険会社は破綻してしまい、契約者への保険金支払いが滞る可能性があります。逆に、保険料収入が過剰であれば、契約者にとって不公平となります。

収支相等の原則は、保険会社が安定的に事業を継続し、将来にわたって確実に保険金・給付金を支払うための財務的な健全性を保つ上で不可欠な原則です。この原則に基づき、保険会社は過去の統計データや将来の予測に基づいて、適切な保険料率を算出しています。これにより、保険会社は営利を目的としつつも、契約者全体にとって公平かつ持続可能な保険制度を提供することが可能になります。

補足:予定利率と予定死亡率

収支相等の原則を実現するために、保険料の計算には「予定死亡率(将来の死亡者数を予測する率)」、「予定利率(保険料を運用して得られる収益率)」、「予定事業費率(事業運営に必要な経費の割合)」という3つの予定基礎率が用いられます。これらの率を適切に設定することで、保険料と支払いのバランスが保たれます。

タグ:収支相等の原則, 生命保険, 保険料, 保険金, 相互扶助