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傷病手当金とは? 病気やケガで働けない時に所得を保障する制度

病気やケガで働けない時の所得保障

2026/3/20329 回閲覧傷病手当金

傷病手当金とは

傷病手当金とは、健康保険の被保険者が、業務外の病気やケガで会社を休み、給与の支払いを受けられない場合に、生活保障として支給される手当のことです。会社員や公務員が加入する健康保険制度に設けられています。自営業者などが加入する国民健康保険には、原則として傷病手当金の制度はありません。

この制度は、病気やケガによって働けなくなり、収入が途絶えてしまうことによる経済的な不安を軽減し、療養に専念できるようにすることを目的としています。

なぜ今、話題なの?

近年、傷病手当金が話題になる背景には、以下のような要因が挙げられます。

  • 働き方の多様化と健康意識の高まり: 長時間労働やストレスによるメンタルヘルス不調が増加傾向にあり、病気やケガで休職するケースが以前より注目されています。それに伴い、休職中の生活を支える傷病手当金への関心が高まっています。
  • 新型コロナウイルス感染症の影響: 新型コロナウイルス感染症に罹患し、療養のために会社を休まざるを得ない方が多く発生しました。この際、傷病手当金の申請が増加し、制度の認知度が向上しました。
  • 社会保障制度への関心: 将来への不安から、病気やケガ、老後など、万が一の際に国や社会保障制度がどのように支えてくれるのか、という点に関心を持つ方が増えています。

どこで使われている?

傷病手当金は、会社員や公務員が加入する以下の健康保険制度で利用できます。

  • 協会けんぽ: 中小企業の従業員が加入する健康保険です。
  • 健康保険組合: 大企業などが独自に設立している健康保険です。
  • 共済組合: 公務員や私立学校の教職員などが加入する健康保険です。

これらの健康保険に加入している方が、病気やケガで連続して3日間会社を休み、4日目以降も働けない状態が続いた場合に申請できます。

覚えておくポイント

傷病手当金を利用する際に覚えておきたい重要なポイントをいくつかご紹介します。

  1. 支給条件: 以下の条件をすべて満たす必要があります。
    • 業務外の病気やケガであること。
    • 仕事に就くことができない状態であること。
    • 連続して3日間会社を休んだ後(待期期間)、4日目以降も休んでいること。
    • 給与の支払いがない、または傷病手当金の額より少ないこと。
  2. 支給期間: 支給開始日から最長で1年6ヶ月です。この期間は、途中で仕事に復帰した期間も含まれます。
  3. 支給額: 1日あたりの支給額は、「支給開始日以前12ヶ月間の標準報酬月額を平均した額 ÷ 30日 × 2/3」が目安となります。ただし、上限額があります。
  4. 申請手続き: 申請には、医師の意見書や事業主の証明書が必要です。加入している健康保険組合や協会けんぽのウェブサイトから申請書をダウンロードし、必要事項を記入して提出します。
  5. 失業保険との調整: 傷病手当金と失業保険(基本手当)は同時に受給できません。傷病手当金を受給している期間は、失業保険の受給期間の延長申請が可能です。
  6. 退職後の継続給付: 一定の条件を満たせば、退職後も引き続き傷病手当金を受け取れる場合があります。

傷病手当金は、病気やケガで収入が途絶えた際の大きな支えとなる制度です。万が一の時に備え、ご自身の加入している健康保険の制度を理解しておくことが大切です。

本記事は情報提供を目的としており、特定の保険商品の推奨ではありません。保険の加入・解約は必ず保険会社または資格を持つFP(ファイナンシャルプランナー)にご相談ください。

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